去年の秋ですが、バスツアーを利用して旧奈良監獄に行ってきました。大阪の堺の刑務所のも行ってきたし刑務所見学が続いています(^.^)。
どんなところか
2016年まで実際に使われていたところです。
‘’ 明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画したいわゆる五大監獄の一つで、1908年7月に完成した。‘’
と現地でもらったしおりに書かれていました。
戦後は少年刑務所として運営されていました。少年と言っても20代前半が多かったそうです。
上の写真は表門です。これ見たらどこのレンガ建築?って思います。おぼっちゃまが通う学校?赤レンガ倉庫にあるよ~とかどっかのテーマパークだよ~とかなんとかって言ってもよさそうです。
でもさりげなく窓には鉄格子入ってます。これは防犯のためかな?
こちらは表門を裏から見たところ。どこから見てもきれい!
外の塀です。広いからあんまり感じないけどさりげなく高いです。塀の支え?なんというのでしょうかわからないのですが、普通は外から見えるところにはないような、、、。あ、内側からはどんなだったか確認するのを忘れましたが、中にあったら足場にして登って脱走するから?
入ったらある監獄資料館です。もともとは何だったのかな?
ああなんかどこを見てもおしゃれな感じです。
何の建物かわからないけれどこちらも素敵です。写真がないけど中庭もきれいでした。
中の庁舎(写真ないですごめんなさいね。)を入ってすぐ左側です、なんてことはないところ、ですがアーチがおしゃれです。地下に続くみたいでした。結構地下があるみたいですね、この監獄は。ただ以前は見学できたところも今はできなくなって残念です。
その庁舎を入ったら数段上がって、、、ここもアーチ状です。天井は一枚ぺらっとではなく段差があって凝っています。こういうのはなんか建築用語で名称があるのでしょうか?
そのドアのロックがまたこれ数字とアルファベットです。開けるのは至難の業ですね。
上に処遇部門と書かれています。アーチがお好きのようです。
そしていよいよ中央看守所です。ハビランドシステムというもので舎房を一望に監視することができるものです。全体がよくわかる写真がなくてすみません。
ずーーっと奥まであります。広い!
上が見える、というか下が見えるようになっているのか?明かりも入っていいですね。
ドアが開いてますが舎房の中に自由に入れるようになっています。いろんなタイプの部屋?がありました。
ドアを開けたら部屋の中にすぐ手洗い場?石タイプです。
こちらは古い駅にありそうな蛇口の陶器タイプです。お湯はでないようですね。
数人で入るタイプの部屋はトイレが区切られていてドアがついています。大きな開放感のある窓もついているので使用中かどうか、誰が入っているのかがすぐわかって便利です、、、。
窓はプライバシーの保てるように高いところに設置されており光もふんだんに入ってきます。って最近の家によくあるタイプですね。流行を先取りしてたんでしょうか。さりげなくガラスに金具?が入っています。
がっちりしたドアです。こういう感じって家に取り入れたらいいんじゃないですか?
開けたところです。センスのない色でペイントされております。内側にドアノブはありません。
これは舎房の中からドアの開口部を見たところです。壁が厚いのがわかります。そしてドアのところだけ角を切り落として斜めにしてあります。これってたぶん外から中を見たときに視界が広くなって部屋の中がよく見えるようにしてあるんだと思います。以前お城見学をしたときにお城の壁がそうだと説明された記憶があるのです。お陰で中から外も見やすいですね~。
壁の厚さはどのくらいだったか忘れましたが、ところどころ壁に丸く穴がわざとあけられているところがありました。たぶん壁の厚さがわかるようにだと思います。今度行く方はぜひ見てきてください。
廊下も石が敷かれていていい雰囲気?です。
個室です。独房っていうのですね。今はナチュラルすぎるフローリング?ですが畳がひかれていたようです。究極のワンルームです。天井も高い!でもいやだなあトイレの横で寝るなんて。早く出所しましょうね。
外から見たところです。倉敷アイビースクエアを思い出しました。ちょっと殺伐とした感じがアウシュビッツ強制収容っぽいかも(実物みたことないけど)。
もっとうまく写真を撮れば絵になるんではないかな。
もうすぐホテルになるのでいろいろ工事とかするんでしょうか。
三十四、って漢字なのがいいですね。独房でもなんか少しわずかに広めのところとか(2人部屋?)、トイレのついている位置がちがうとか、いろいろでした。
階段にも白線が描かれていました。
二階の看守から舎房をみたところです。第二寮の文字がレトロでいい雰囲気です。
以前は入って見学ができたみたいですね。講堂です。重厚な感じがいいなあ。なんか映画ににでてくるおぼっちゃま学校とかこんなのではないですか?
クラブ活動室だそうです。たまたま撮った時間がちょうど光が入る頃だったのでいい感じになったと思っているのですがどうでしょうか。
二階の看守のところから下も見ることができます。
こちらも入れなかったけど二階の舎房です。
斜めに敷かれた石もありました。いろいろ凝ってますね。
医務所です。上に十字架があったらチャペルみたいです。というかホテルに改造するならここチャペルにしちゃったらどうですかね。
医務所横のお庭です。なんかどこを撮っても絵になります。
そして医務所の中です。がらーんとしてますがここにいろいろ置かれてたんでしょうね。
処置室だそうです。昭和の時代の古いお医者さんってこんな感じだったような気がします。
こんなタイプの部屋もみつけました。トイレがウッディーな色です。
外にでまして、こちらは隔離病棟です。別棟になってたんですかね。がっちりした造りです。
その隣の牢舎です。ようするに昔の舎房です。中に入れますので行ったらぜひはいってみてください。もちろん隅にトイレがあります。洋式じゃないよ~。
なんか区切ってありました。ホテルにするために工事かなんかの準備でしょうか。
奥に見えるアーチの所を歩いて医務所に行きました。もう監獄というのを忘れるくらいのいい建物です。
見学してから
本当にきれいな建物でした。監獄にするのはもったいない、、、。だからホテルになるんでしょうか。2020年開業予定だそうですが、できることならこのまま監獄として公開してほしいです。もう決まったから無理なんだろうけど。
昔のものを残すのにもうちょっとがんばってほしいなと思うのですが、私は維持費とかなんとかどのくらいかかるのかこれを残す事にそれだけの価値があるのかなんとかかんとかは全くわかりませんのでそういうことを言うのはこの辺でやめておきます。
ホテルにするにしても資料館とかはあるし残す部分もあるみたいなのでその辺は期待しておきます。他の方の奈良監獄の事を書いたブログを読んだら地下にある風呂とか結構古~いのも見ることができました。でもそういうのは残さないのかな、、、。
ここのホームページがあるのですが、これがかなり力が入っています。ぜひ見てください。上から見たところとかもあるのでハビランドシステムがよくわかります。
そしてここが住宅地がすごく近いということもわかります。そういえばバスを降りてからフツーの家の前を通って行きましたっけ。バスの添乗員さんもフツーの家の前を通るから静かにね~って案内されてました。
堺の刑務所も住宅街にありました。監獄系は人が入居?するところだから住宅街に建てるものなんでしょうか?
なんかいろいろ考えさせられる見学でした。ホテルになったらまた行ってみようと思います。
おまけに奈良と言えば鹿なのでかわいい彼らの姿を残しておきます。
角はカットされております。
小鹿もいます。かわいい~(*‘ω‘ *)