業者さんに頼むときれいで楽なんだけど、費用がかかります。ぜひ一度我が家で張り替えてみましょう。初めてやった私でもできましたので、そのやり方をお知らせします。結構簡単でした。
材料
やはり素人ですので、失敗した時の事を常に考えました。リスクは最小限にしたいので、障子紙は一番安価なもので、無地の物をえらびました。貼るだけで多分必死になるだろうから、上下のある物とか、模様に向きがある物は避けました。そのかわりに糊は貼りやすい入れ物に入っている物を選びました。刷毛で皿から糊をつけて塗るのが一般的なようですが、手間は最小限にしたかったので数十円でしたが高い物を選びました。
あと襖用張替えセットも買いました。後で障子が終わったら襖も貼る予定だったのと、このセットの中には障子でも使えるものが入っていたのでついでに買っておきました。何分素人ですので道具に助けてもらおうと少しいい物を、、、って糊とセットで1300円くらいです。障子の横に置いてあったもので、バラで買ってもいいのですが、入れ物が付いていたのと、セットの方がお得だったからです。後から足りない物を買い足してもよかったのですが、店が遠かったため何回も行くのがいやなので、、、。
作業場所
和室の畳の上です。新聞紙を敷いて行いましたが、けっこうお同じ姿勢なのでつらかったです。専用の作業台がほしかったです。あと意外と作業中は動かなくてはなりません。あんまりあちこち動かなくていい作業と思っていましたが、障子や襖は寝かせると結構大きいのです。うちは障子は雪見障子なので小さいのですが、襖が一番大きくて意外と大変でした。
やり方
では実際にやったところをご覧ください。これがうちの障子です。所々、いや、かなり破れています。
まず障子の桟の部分を水で濡らします。水を含ませたスポンジでなぞるといいです。これで5分ほど待つとぺらりと紙が剥がれます。
もっと剥がれにくいかと思いましたが、すんなりとれました。気持ちいいです。後はよく乾かしてから糊をつけます。
写真のように糊が出る部分がちょうど桟の幅に固定されるようになっているものを買いました。おかげではかどりました。この先で桟の部分をなぞるようにして糊をつけます。ちゃんとつくのか不安だからと、あまりたくさんつけないようにしたほうがいいです。後で糊がなかなか乾かなかったり、はみ出したりしてきれいに仕上がりません。適量はこのつけ方なら、一本すっと、冷や麦の太さくらいでしょうか?
端から巻いた障子紙を置いてころころところがしていきます。わたしはぴんっ!と張らないと!と思って最初引っ張っていましたが、そんな必要はなかったです。普通にころがしていけます。あとは糊を付けたところを軽く押さえて、周囲を切りそろえて出来上がりです。後はよく乾かしてください。
出来上がりです。右が張り替えたもの、左が張り替えていないものです。比べると白さが違います。決して光の加減ではありません。
雪見障子の外し方
ちなみにうちのは雪見障子になっています。雪見障子とは、上下2段に分かれていて、下のをはね上げたらガラスがあって、外が見えるというものです。
さてこの雪見障子は外して作業しました。外し方は枠の端にばね?みたいなものが木枠に隠れているので、雪見障子の端の枠の部分を横にずらすようにして押し付けると空間が反対側の端の枠にできてそこから外れます。
引き手(開けるときに指をいれるところ)の反対側の端を押してください。写真を撮りながらやっているので両手が開かないためうまくいいのが撮れません。多分片手じゃ無理なので両手でやってください。
文章で説明するより、この写真で、こんなかんじに中味がなっているからばねを押さえたらはずれるよ~ってい言ったほうがわかりやすいかも。私も外してみてなんだこうなっているのかと思いました。
他の家のところのはどんなつくりになっているかわからないのですが、うちはこんな感じです。後から調べてみたら、少し違う作りの雪見障子もあるようですね。
なぜ自分でやってみようと思ったか?きっかけ
我が家で法事をするんです。うちは夫が長男なので祖父母や義父母の法事を数年ごとにしているのです。法事の前に窓ガラスを拭いたり、掃除をいつもより念入りにしたりするのですが、今回障子とふすまも張り替えました。きっかけは叔母の一言です。ふすまが破れていると、、、。
なんか毎日見慣れていたので気が付きませんでしたが、明らかに破れています。子どもも大きくなり、そんなにびりびりに破れなくなって気にも留めなくなったせいもあります。和室にお客様が来ることもあまりなく、見て見ぬふりもあったかも?とにかく第3者の目線からだと気になるところです。早速張替えることにしました。
とりあえずいくらくらいかかるか、パソコンで調べることにしました。業者さんに頼めば安くて障子が1枚2500円からとか、、、、、? 高い、、、。うちはパッとみて障子が4枚あります。パッと見て、というのは、雪見障子が4枚、その上に最初気が付かなかったけど小さいのが4枚(押入れの天袋サイズ)、床の間の横の小さいのが4枚です。多分正式名称があるんでしょうけれど、わからないのでご勘弁を。
とにかく大きいのだけで1万円越えます。これって、一番安い値段の場合ですし、いや、あと襖も張り替えるし、、、、。
ここは安くしたい、と思って思い出したのが、そういえば障子の張替えとか自分でできるんだよね、、、ということ。母も襖を張り替えていたし。よし、試しにやってみようと思いました。
私は今まで一度も障子とかを張り替えたことがありません。年末に張替え、なんて考えることもしませんでした。ズボラだなあ、、、。それに失敗したらどうすればいいか、かなり悩みました。時間もお金も使ってしまうし、、、。でもその時はとっとと業者さんにお願いしようと思いました。失敗したんです~と泣きつくのは格好悪いですがプロにまかせるのが一番でしょう。とりあえず障子が材料的に安くて、調べた限りでは貼り方がわかりやすかった(簡単だというわけではありませんでしたが)のでまずは障子からと思い、障子紙を買ってきました。そして失敗しても法事までには間に合うように時間的に余裕をもってとりかかるようにしました、業者さんに頼める日にちも考慮しました。
やってみてわかった事
けっこう体力を使います。雪見障子なので普通の物よりは小さく、下半分はガラスが入っているので外すときに結構重かったです。障子の紙も大きいのでちょこっと作業というわけにはいきません。予想はしていましたが、時間もかかります。そして畳の上でやったので余計大変でした。大きな作業台がほしかったです。しゃがんでするのはきついです。
失敗したこと
いろいろ失敗したので書いておきます。どなたかの参考になればいいかな~。
まずは糊をつけすぎたためにはみ出てしまいました。
そしてこれが、乾いたら透明か半透明になるから別にいいやと思っていたのですが、、、。
ちょっとわかりにくいですが、うっすらとしみになってしまいました。桟の部分が、十分に乾いてなくて、なおかつ糊の水分もあったので木から茶色の色が移ったのではと思っています。とにかく糊がはみ出ていなければこんなことにはならなかったのです。次回気を付けます。
こちらも糊がはみ出てなかったらこんなことにはならなかったであろう場所です。はみ出たけどまあ、いいか、端っこだし、紙はどうせ切るところだし、と思ってたら雪見障子を閉めたら上から丸見えの部分でした。紙がうまく切れなかったのもあり、はみ出た部分がきれいではなく、余った糊のせいでそのままくっついてしまい、少し悲惨な状態です。この部分は上にはね上げるところなのですが、全部下に閉めているとお客様目線だと丸見えでした。少し困るけどまあ、初回なのでよしとします。
ちなみにこちら、障子の上の部分です。一番下の横線部にも糊をつけないといけないのですが、忘れてしまいました。でも小さい部分だからかもしれませんが、ここだけつけなくてもうまくいきました。なので糊は少なめでもいいかもしれません。
なお紙の端はカッターナイフで切ったのですが、切れ味がよくないとスパッと切れません。端の処理をきれいにしたい場合は常にカッターナイフをよく切れる状態にしておきましょう。
そして写真をご覧いただければもうおわかりかと思います。裏から見たところです。波打っております。昼間は明るかったし、表からだったので桟もありわからなかったのですが、夜、裏から見るとこんな感じです。しかも古いので開け閉めする度に紙のたわみが変わります。ショックでしたが、もうこれで良しとしました。法事は夜の遅くまではしないので、昼間にここを通る人は気が付かないでしょうということで、、、。
で、数日後がこれです。一週間は過ぎたでしょうか。
糊と桟が完全に乾いたからか、ピシッとなりました。やった~!多分私がうまく張ったのではなく、紙と水がすごくいい働きをするのでしょう。すごい!
よく見ると糊のつけ方が下手くそで、裏から見るとまるわかりだったりしますが、ここは通り過ぎる場所なのでそんなにじっくり見る人もいないから大丈夫です。(と、何回も自分に言い聞かせております。)
まとめ
そんなわけでなんとか障子を張り替えました。張り方が下手でも白い障子はきれいです。まだの方は一度やってみてください。失敗しても来年また張り替えればいいさ!
全部きれいになりました~。